週刊少年ジャンプで連載中の【僕のヒーローアカデミア】。ヒロアカには魅力的なたくさんのヒーローとヴィランが登場し、ヒーローの卵である主人公のデクが一人前のヒーローとなるために成長する物語ですよね。
ヒロアカの魅力を上げる理由の一つに敵であるヴィラン側のキャラクターにも深いストーリーや人情が存在しています。
今回はヴィラン連合のリーダーである死柄木弔の過去についてまとめてみたぞ!
Contents
【ヒロアカ】悲しき獣!死柄木弔
今週のヴィラアカは圧倒的に死柄木弔がかっこよかった!😙#ヒロアカMVP pic.twitter.com/YTJJWD6Rfp
— 紗夜ファン0320⚓️クルー (@3229oshi) August 21, 2021
本名 志村転弧
個性 崩壊
身長 175cm
好きなもの なし
ヴィラン連合のリーダーでありオールマイトの宿敵であるワンフォーオールの後継者として選ばれている死柄木弔。見た目は白髪であり顔や体にいくつもの手袋を付けた手が装着されている。
主人公のデクのようにヴィラン側で同じように悪として成長してくキャラクター。デクがオールマイトを先生として尊敬しているように死柄木はオールフォーワンを先生として慕っている。
ヒーローに対して非常に強い憎しみを持っており平和の象徴であるオールマイトを社会のごみとまで評価。
個性「崩壊」は死柄木が5本指で触れた対象を文字通り崩壊させてバラバラにさせる。なので触れてしまえば勝利という一撃必殺の能力を持つ凶悪なキャラクター。
さらに物語が進み個性が成長したことで触れてない物体や生物にも”崩壊”の波が伝播してしまう凶悪個性へと変貌してしまった。
【ヒロアカ】悲しき獣!死柄木弔のヒーローになりたかった過去まとめ!
リ・デストロとのバトルで過去を思いだす
漫画24巻で死柄木弔の過去が明かされます。
ストーリーはリ・デストロ率いる異能解放軍vsヴィラン連合。攫われたブローカーであるギランを助けるためにヴィラン連合は異能解放軍の根城である泥花市へとやってきます。
泥花市はそこに所属するヒーローだけでなく住民もすべて異能解放軍に所属する戦士。数の多さでヴィラン連合は追い詰められていきますがついにリーダーの死柄木弔が異能解放軍のリ・デストロの場所までたどり着く。
しかしリ・デストロの個性は強力であり、リ・デストロは死柄木の個性の詳細すらも把握している。このアドバンテージにより死柄木はリ・デストロに圧倒されてしまいます。
この追い詰められた状況下で走馬灯を見るかのように死柄木弔は自身の過去を思い出しました。
ヒーローの話をしてはいけない家庭で育つ
死柄木の本名は志村転弧。
死柄木の父の名前は弧太朗。弧太朗は実業家であり若くして富を築き上げた結果かなりのお金持ち。家は二世帯住宅の大きな家、母はとても美人で犬を飼っているということで絵にかいたような順風満帆の家庭環境でありました。
ただ死柄木の父弧太朗はオールマイトの師匠である志村奈々の息子。
志村奈々は有名なヒーローではありましたが巨悪オールフォーワンとの戦いや、ヒーロー業は目立つゆえに息子の弧太朗が狙われてしまうことを危惧して当時信頼していた人のもとへ里子に出していました。
「お母さんはこれからすごく悪い奴と戦わなくちゃいけないんだ そいつが弧太朗にいたずらするかもしれないからお母さんは弧太朗から離れなくちゃいけないの」
「弧太朗はお母さんのこと嫌いになっちゃうかもしれないけど お母さんは弧太朗のことがずっと大好きだよ」
弧太朗が志村奈々と別れたのは当時子供であり母の境遇は理解できなかった。
大人になったことで当時の志村奈々の状況の事は理解していながらも、それでもヒーローを続けるために自分の息子を捨てたという思いがどうしても残ってしまったがためにヒーローに対してよくない印象を持ちづづけていました。
そのため死柄木の家庭ではヒーローの話は禁止というルールが課せられてしましました。
無個性なのにヒーロー志望
通常個性の発現は4歳からであり当時の死柄木は5歳であるにも関わらず個性が発現しなかった。5歳で個性が発現しない人間は基本その後無個性として生きていくことになる。
しかし当時の死柄木は将来ヒーローになりたかった。ヒーローの話はしてはいけないという家庭ルールと無個性なのにヒーロー志望という理由で父の弧太朗は死柄木に諦めるよう厳しく接していました。
その内容は家でのヒーローの話だけでなく友達と遊ぶ「ヒーローごっこ」すらも処罰の対象となるほどの厳しさ。
一応それは父の一種の愛情からであり無個性はヒーローには絶対になることができない境遇となったとしても志村奈々と同じような境遇となってしまうために早々死柄木に諦めてもらうようにするためだった。
ただ言ってほしかった
ヒーローの話をしてはいけないというルール以外は順風満帆な家庭。
死柄木のお母さんも母方のおばあちゃんもおじいちゃんもとても優しかった。死柄木が父に怒られて悲しんでいる時におはぎをくれて励ましてくれたり、話を聞いてくれる存在だった。
しかし死柄木が当時望んでいたのは慰めではなく自分の夢であるヒーローになりたいという願望について「なれるよ」というただ一言だけである。
大人の言葉は絶対。だからこそ優しいおばあちゃんやおじいちゃん、お母さんの誰かからたった一言自分を応援してくれる言葉がほしかったのだ。
おばあちゃんが志村奈々だと知る
ある日死柄木の姉である華ちゃんが父の書斎に入り昔の写真を見つけてきます。
それは弧太朗と志村奈々の写真であり死柄木のおばあちゃんにあたる志村奈々がヒーローだったことを知る。
華ちゃんからはヒーローの話はしてはいけないという家庭ルールがあるものの死柄木の夢であるヒーローの事は応援していると言われ心の底から喜びました。
「お父さんはああ言うけどねぇ 大丈夫だよ 私は転弧の事応援してるから」
死柄木いわく華ちゃんだけがヒーローを応援してくれた存在だと言う。
写真を見たことを怒られる
この出来事の後に父の弧太朗に書斎に入ったことを怒られてしまう。弧太朗は相当激怒しており死柄木にビンタを入れてしまうほど。
華ちゃんに死柄木が写真を見たかったからという嘘で責任をなすりつけられ、さらにビンタされている状況にも関わらず、この時母も祖父母の誰もが心配そうに死柄木を見ていたが誰も自分を助けようとしないという状況に嫌悪してしまう。
「この家は 父が建てた家」
個性が発現してしまう
弧太朗に怒られた夜に死柄木は飼い犬のモンちゃんに抱きつきながら泣いていた。
この時に個性の「崩壊」が目覚めてしまう。モンちゃんを個性の暴発でバラバラにしてしまった後にその現場を見て逃げた華ちゃんに助けを求める形で再びバラバラにしてしまう。
最初は悪いヴィランに狙われたせいだと思っていたが華ちゃんをバラバラにした状況でこの時すでに理解していたかもしれないという死柄木。
死柄木はいつも父をかばい、泣くなというだけの祖父母や母、うそをついた華ちゃん、そして父を、この家族全員嫌いになっていたのだ。
その感情に赴くままに様子を見に来た母と祖父母の三人を崩壊させてしまう。
そして最後にやってきた父に対しては明確な殺意を持って個性を使い崩壊させてしまう。
「心のどこかでずうっと望んでいたんだろう こうなる事を 痒みはもう感じなかった」
オールフォーワンと出会ってしまう
その後逃げるように家を出た死柄木はどうすればいいかわからずフラフラと街を漂うことになる。
助けてくれという願望はあるが誰も助けてくれない。道行く人はみんな死柄木を見て見ぬふりをして、たまに声をかけられても不気味な死柄木を見て
「警察かヒーローか誰かすぐ来るからね」
という言葉を残して去っていくものばかりだった。
この状況で手を差し伸べてくれたのがオールフォーワン。
オールフォーワンは死柄木の破壊衝動を促すように教育。「我慢なんかしなくていい」という言葉と共に死柄木が破壊したいがままに、そうなるように促しました。
個性の発現のきっかけや状況が違えば死柄木はヒーローになっている道もあったかもしれない。
しかし個性の暴走とその時の感情により家族を全員殺してしまうという罪を背負い、さらに破壊するということに快感を覚えてしまった。
そしてオールフォーワンはその死柄木の感情を助長するように教育。
家族の手を死柄木の全身に着けさせて、転弧が自分の意志で初めて他人を殺したいという感情を我慢させず、それを実行した転弧にオールフォーワンは新しい名前をつけた。
「死柄木 弔」
名前の「弔」は弔いを招く存在へと生まれ変わるという意味を持ち、死柄木はオールフォーワンの名字。
その日から死柄木はオールフォーワンの後釜として、デクたちの宿敵として立ちふさがるのである。
死柄木の過去まとめ
今回は死柄木の過去についてまとめてみました。いかがだったでしょうか?
死柄木も最初はデクと同じようにヒーロー志望でありましたが個性の発現タイミングとその時の感情で罪を背負ってしまったことと
その後オールフォーワンと出会ったことで完全なる悪の道へと進んでいくという内容でした。
成長していく主人公デクに対して描かれる成長する悪の死柄木。
最初は同じヒーロー志望の人間であっても環境や出会った人物によって別の成長をしていくという描かれ方をしていましたね。
より一層死柄木のキャラクターが魅力的に見えるストーリーだったのではないでしょうか?
今回は以上になります。ありがとうございました。