「ジョジョの奇妙な冒険」は、世界的に有名な漫画作品であり、その独特なストーリー展開やキャラクターたちの個性的な魅力から、多くの人々に愛されています。その中でも、特に「グッド!」から始まるセリフでもおなじみのギャンブルに関するエピソードはかなり面白いものが多いです。
この記事では、ジョジョに登場する命懸けのミニゲームを徹底解説し、その魅力に迫ります。ギャンブルによって展開されるシビアなストーリー展開や、キャラクターたちの独特な心理描写に注目し、ジョジョの世界観を深く掘り下げていきます。
Contents
ジョジョの奇妙な冒険におけるギャンブルバトルとは
「ジョジョの奇妙な冒険」とは、荒木飛呂彦による日本の漫画作品です。1987年から現在まで、週刊少年ジャンプ、ウルトラジャンプを中心に連載され、アニメ化やゲーム化、映画化など、様々なメディアミックス展開が行われています。
ジョジョの魅力と言えば「スタンド」と呼ばれる超能力を扱ったド派手なバトルがありますが、直接的なバトルだけでなく、命を賭けたギャンブルも上げられます。
どんなにくだらないゲームでも命を賭けることで緊張感とスリルを与えて物語に上手く引き込んでいくのもジョジョの奇妙な冒険の魅力的な部分の一つです。
今回はそんなジョジョの奇妙な冒険に登場した「グッド!」な命を賭けたギャンブルについて紹介していきます。
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グッド!とは?
ギャンブルを仕掛ける敵キャラクターたちが使用するセリフ。
使い方としてはギャンブルとそのゲームのルールを提案し、主人公サイドのキャラクターがゲームに乗ってきた場合に対して「グッド!」と使うのが一般的。
ギャンブル勝負で最初に使ったキャラクターは「ダニエル・J・ダービー」であり、ダニエルの名言ともなっていますが、ギャンブルを仕掛けてくる敵キャラクターのほとんど使用する口癖。
またジョジョのギャンブルで特徴的なものとしては共通として「バレなければイカサマが許される」世界観であり、ルールの範囲内であればガンガンイカサマが行われる。主に敵キャラクターがイカサマを使用するが、主人公サイドもあの手この手でイカサマを使おうとするため、どのようなストーリー展開になるのか読むことが難しいため、非常に面白いストーリー展開になっているものが多い。
【グッド!】命賭けのギャンブルを仕掛けてくるキャラクター
ダニエル・J・ダービー
登場 ジョジョ3部
スタンド オシリス神
ギャンブル内容 猫の行き先ゲーム、表面張力ゲーム、ポーカー
ジョジョ3部で登場したDIOの刺客。
ギャンブルが生きがいであり、ギャンブルで生計を立ててきた生粋のギャンブラー。
しかしその正体は用意周到なイカサマ野郎であり、また「バレなければイカサマではない」というモットーを持っているため、作中では数多くのイカサマを使用している。
スタンド能力 オシリス神
ダニエル・J・ダービーのスタンド能力。
能力としては「ギャンブルで負かした相手の魂を奪う」というもので、文字通り能力が発動してしまうと魂の入っていない抜け殻と化す。魂の抜けた体はしばらくほおっておくと死に至る。
ダニエルは生まれついての生粋のギャンブラーであり、多くの人の魂を奪ってコインに封じ込めてコレクションにするという趣味を持ち、DIOの刺客として承太郎一行を倒すために登場。
戦闘能力は全くないので実力行使されてしまうと歯が立たないが、作中では最初にポルナレフを負かして、魂を抜き取ったために実質人質を作ったことで承太郎たちを自分の得意なギャンブルという戦場に持ち込むことに成功しています。
弟のテレンス・T・ダービーも似たような能力を持っていますが、ダニエルの場合はギャンブルに有利に働く能力は無いので、ダニエルのギャンブル力のみで成り立っている能力です。
ダニエルが作中行ったギャンブル
・猫の行き先当てゲーム
対戦相手はポルナレフ。勝てた場合は「DIOの住む館の位置を教える」という条件でギャンブル。
塀の上を歩いていた猫の近くにくんせい魚を二つ投げて”どちらの魚を先に猫はくわえるか?”という内容で勝負。
ポルナレフは大きい方の魚を先に取ると予想したがハズレてしまったために敗北。
なおこの猫はダニエルの飼い猫だったためにポルナレフはどちらを選んでも敗北していた。
・表面張力ゲーム
酒の入ったコップに順番にコインを入れていき、先に酒があふれた方の負けという内容のギャンブル。
このゲームはジョセフが提案し、ジョセフとバトル。
ジョセフは脱脂綿を使ってのイカサマを使用して「あと一枚でもコインを入れたら溢れる」という状況を作り出したが、ダニエルはチョコレートの破片を利用してのイカサマでこれを回避。
ジョセフのイカサマをイカサマで返した名シーンでもある。
・ポーカー
承太郎と勝負したゲーム。
ダニエルが最も得意とするゲームであり、承太郎はあえてポーカーをチョイス。ディーラーを最初はダニエルが行ったがイカサマがバレてしまい指を折られたことで、外で遊んでいた少年がかわりにディーラーとなっている。
しかしこの少年もダニエル側の人間であったために、承太郎には弱いカードが配られていたが、承太郎はスタープラチナの精密性とスピードの能力を見せびらかし、またダニエルが負けた場合はDIOのスタンド能力についても話すという条件を追加したことでビビらせるというハッタリで勝利しています。
テレンス・T・ダービー
登場 ジョジョ3部
スタンド アトゥム神
ギャンブル内容 レースゲーム、野球ゲーム
ダニエル・J・ダービーの弟でありDIOの館の執事。ダービー兄とは10も年齢が離れているが幼少期の頃から立場が上だった模様。
スタンド能力的にダニエルは勝つことができなかったためにテレンスの方が上となっていたようだが純粋なギャンブル力はダニエルの方が上。
ただスタンド能力はガンガン使うが相手にゲームを選ばせたり、テレンス自体はイカサマは基本的に使おうとしないのでダニエルよりは性格が良い可能性もある。
テレビゲームが得意であるため勝負内容はテレビゲームである。
スタンド能力 アトゥム神
ダニエルと同じような能力であり「ギャンブルで負かした相手の魂を人形に封じ込める」というもの。
またそれだけでなく「相手の心を読む」というYESかNOかの2択のみであるが心を読むことが可能。アトゥム神は魂に呼びかけることができるらしく、魂は嘘をつくことができないらしい。
テレンスが作中行ったギャンブル
・レースゲーム
花京院典明と勝負したテレビゲーム。テレンスは腕に自身があるためか対戦相手にゲームを選ばせており、花京院が選択したものがレースゲームだった。
このゲームは花京院もやり込んでおり終盤まで互角のバトルだった。しかし花京院が敗北。車体を大きく吹き飛ばすタックルをぶちかました花京院だったが、テレンスはそれを利用して大幅なショートカットに成功したため花京院が敗北しています。
・野球ゲーム
承太郎が選択したゲーム。テレンスが一番得意なゲームであり、一方の承太郎はこのゲームを一回もプレイしたことが無い。
そのため序盤はボコボコにやられていた承太郎だったが、スタープラチナの超精密性により、ゲームに適応したため、大幅リード。
しかしテレンスの本領である心を読むことができる能力により追いつかれるも、ジョセフのハーミットパープルによる、ジョセフがコントローラーを操作するというイカサマにより承太郎が勝利しています。
大柳賢(おおやなぎけん)
登場 ジョジョ4部
スタンド ボーイⅡマン
ギャンブル内容 ジャンケン
ジョジョ4部で登場した小学生の大柳賢。
吉良吉影の父の写真のオヤジによるスタンド能力を開花させる弓と矢によってスタンド使いとして目覚めた少年。スタンド使いとして間もなかったために敵だと思った岸辺露伴にヘブンズドアーを一度受けているが、その当時はスタンドについて書かれていなかった。
スタンド使いとなった後に「とにかく岸辺露伴にジャンケンで勝ちたい」という謎のモチベーションが沸いたことにより接触してきた。
スタンド能力ボーイⅡマン
5回勝負のジャンケンを行い、3勝することで相手のスタンド能力を奪うことができる能力。
1勝でもすればスタンドを1/3奪うことができる。また弱点である”そもそもジャンケンに応じない”という点も、スタンドは精神力であるために、スタンドを奪われると体の自由も1/3効かなくなってしまうため、取り返すためにジャンケンに応じやすくなっている。
大柳賢が作中行ったギャンブル
・ジャンケン
岸辺露伴とのジャンケン勝負。
なんの事情もしらない岸辺露伴は先に2勝したが1負後に大柳賢のスタンド能力が発動したことで能力の詳細を知る。
ジャンケンは2-2となり互角のバトルとなったが、岸辺露伴は透明な赤ちゃんを使ってのイカサマを使ったために勝利。またその後、超幸運状態となったために2回目のジャンケンでは大柳賢にストレートで3勝しています。
ミラション
登場 ジョジョ6部
スタンド マリリン・マンソン
ギャンブル内容 キャッチボール
囚人番号FE26789の囚人。仮釈放のためにブッチ神父と面談したが、面談中にも関わらずブッチ神父が持っている高そうな十字架を盗んだことで、その手癖の悪さを認められて刺客として選ばれている。
DISCを入れられたことでスタンド使いとなり徐倫たちに接近。
性格は強欲で嘘つきで、またギャンブル好き。窃盗と武装強盗の罪で5年服役していたという。
スタンド能力 マリリン・マンソン
ギャンブルで負けた相手から「強制的に賭けた物を取り立てる」能力。
”取り立てる”ことに関して能力を全振りしているためか、攻撃が全く通用しない無敵の存在。足りない金の分は臓器などを奪うこと間に合わせようとしてくる。
ギャンブル内容
・キャッチボール
主人公の徐倫とエルメス、FFたちが刑務所の運動時間内でキャッチボールをしていた時にミラションは接触。
FFはプランクトンの集合体であり、キャッチボールをしたことが全く無い初心者だったが87回連続で成功していた時に「100回まで行かないに100ドル」と賭けをしてきた。
この100回はFFが大事にしている水の近くに座って動揺を誘ったり、途中でバスケットボールが飛んでくるなどのトラブルがありながらも成功。
その後「もう100回は続かないに1000ドル」と掛け金を倍増させ、これにエルメェスとFFが挑戦するも失敗し、スタンド能力マリリン・マンソンが発動。エルメェスの臓器を奪うことに成功するも、すかさず徐倫から「1000回続いたらエルメェスから奪ったものを返せ」というギャンブルを提案され、これにマリリン・マンソンが乗ってしまう。
最終的には徐倫のギャンブルは失敗するもすかさず「1000球のキャッチボール」を提案したことで、臓器のはく奪は延期され、その間にミラションが徐倫からキャッチボールという名のオラオララッシュを受けたことで敗北しています。
「グッド!」命賭けのギャンブルゲームの終わりに
今回はジョジョの奇妙な冒険で登場した「グッド!」という名言が使われる命を賭けたギャンブルゲームについて紹介してみました。
ダニエルJダービーやテレンスTダービー、大柳賢、ミラションなど、多くのキャラクターたちがこのフレーズを口にし、ドラマチックな展開を生み出しています。どのゲームも子供の頃にやったミニゲーム的な存在ではありますが、命を賭けることでキャラクター達が真剣になり、読者も興奮してしまう展開ばかりだったのではないでしょうか?
もしギャンブルをする時には「グッド!」と言ってみるのも面白いかもしれませんね!