ジョジョの奇妙な冒険第4部ダイヤモンドは砕けないに登場するスタンド能力「ザ・ハンド」を持つ虹村億泰。
億泰は仗助と同じく15歳であり初期は強敵虹村形兆の弟として敵として立ちはだかるキャラクターですがその後主人公東方仗助の相棒的ポジションとして活躍。スタンド能力は強いが性格はおっちょこちょいで後先考えずに突っ走ってしまうおバカキャラクターとして確立。億泰はおバカではあるが語彙力が高く食レポのレベルが高いなどの面白い特技を持っています。
今回はそんな虹村億泰の最強候補かつ強すぎるスタンド能力「ザ・ハンド」について詳細を紹介してみたぞ!
Contents
虹村億泰(にじむらおくやす)とは?
自分のことを不良であるという億泰。かなり年齢のいっている顔をしているが主人公の仗助と同じく15歳。
初登場は虹村形兆と共に仗助の敵として登場し形兆の目的の邪魔になりそうな仗助を倒すために戦うも戦いの中で仗助の男気を気に入ったことから後に友達となり同じ高校を通うことになる。
性格は人懐っこく面倒見の良いバカ。それゆえ敵である仗助に「なぜ傷を治したのか?」などをしつこく聞いたり目的のために何人もの命を奪った兄の形兆を頭では悪人だと思いつつも形兆を殺した音石明に対して強い怒りを覚えたりしげちーが死亡した時は静かに怒るなど人情に厚く純粋であるのが億泰。
良いヤツではあるのだが考えることが苦手であるため敵にその部分を付けこまれピンチに陥ることが多数。
最強候補?億泰のスタンド能力「ザ・ハンド」
兄の形兆からは「思い出しただけでゾッとするスタンド」と評価されるほどスタンド能力自体はジョジョの歴代屈指の中でも強スタンドに入る部類。
しかし本体である億泰の戦闘経験がすくなくおバカであるためにそのスタンド能力すべてをフルに発揮することができないのでバランスが取られているというのが特徴。
ジョジョ4部最強スタンド能力についてはこちら
→【ジョジョ4部】最強スタンド能力ランキングTOP10!グレートですよ こいつはァ!
空間を削り取る
「ガオン」という効果音と共に右手で触れたものをなんでも削り取ってしまうスタンド。
なんでも削り取るということに加えてかなり精密にも削ることが可能であり初登場は看板に書かれた文字の一画のみを削り取るという描写を見せている。どんなに硬い物体でもあら不思議ザ・ハンドにかかれば簡単に削り取られてどこかに消えてしまう。
削り取られて消滅したものは億泰にもどこへ消えたのかわからない。
削り取るという能力から敵に直撃してしまえば一撃であるため味方である兄形兆にすら恐れられているという評価を持つ。
物を引き寄せる
右手で空間を削り取った際に空間が消滅するために物が引き寄せられる。
最初期の仗助戦では逆に利用されてしまい植木鉢を引き寄せてしまったことで自爆したりしているが物語後半ではある程度コントロールできるようになっていったことから吉良吉影のキラークイーンから猫草を奪うことに成功しています。
瞬間移動できる
行きたい場所と億泰の間の空間を削り取ることで億泰が瞬間移動する。この瞬間移動を見せたのはレッド・ホット・チリペッパー戦。
バイクで逃げるレッド・ホット・チリペッパーに対してレッチリの操作するバイクと億泰の間の空間を全て削り取ることによって億泰がワープしました。
億泰のザ・ハンドによる削り取る攻撃は「絶対的な削除」であるらしく物理的、科学的な性質を全て無視して断面図すら残さず消えてしまう。ジョジョ第4部の後日弾THE・Bookでは例えるならパソコンで書いた文字をバックスペースキーを押したときみたいに削ったところに向かって宇宙がしわよせすると表現されている。
ワープもできるし引き寄せもできる、、、億泰から逃げることは不可能か??
仗助のスタンドでも治せない
億泰のスタンド能力は絶対的な削除。
修復能力を持つ仗助のクレイジーダイヤモンドですら小切手の破片さえあれば完全修復できたり、早人が爆発した瞬間からすぐに治したりできるなどの超強力な回復性能をもつのが特徴ですが、なんと!億泰が削り取った物体は一切修復することができない絶対的な削除力を持ちます。
吉良吉影は最終戦にて「私の破壊を一瞬で元に戻すパワーとは、、、最も邪魔な能力だと理解したよ」と最も警戒すべきは一度ボコボコにされてしまった承太郎ではなく仗助の方だったと考えを改めるシーンがありますが、第4部でありとあらゆるものを爆発させ、消失させてきた吉良吉影ですが億泰のザ・ハンドの攻撃力はその全てを上回ってしまうのです。
億泰の攻撃はヤバすぎる!
ヴァニラ・アイスよりもできることが多い
第3部に登場したDIOの一番の部下であるヴァニラ・アイス。
ヴァニラ・アイスの能力も億泰と同じく空間を削り取る能力であり効果音も同じく「ガオン」。ヴァニラアイスのスタンド能力「クリーム」は透明な球体に変身してからの体当たり。クリームの体当たりは当たった部分が亜空間へと飲み込まれるために消失してしまうという億泰と似た能力を持っています。
さらに攻撃の時はヴァニラ・アイス自身も亜空間へ行くので現実世界が見えなくなる代わりに無敵状態という無敵の攻撃かつ無敵状態という反則的な能力であることからしばしばジョジョの最強スタンドでも名前が上がる性能を持っているのがヴァニラ・アイスの能力「クリーム」の特徴です。
しかしザ・ハンドもクリームに負けておらず億泰自身無敵状態になることはできませんが
・瞬間移動
・物を引き寄せる
という二つの特性があります。
ヴァニラアイスの場合攻撃するために無作為に体当たりを繰り返した戦法を取りましたがザ・ハンドの場合は
・引き寄せ→近づいてガオン
・瞬間移動→近づいてガオン
という方法であっという間に終わってしまします。
億泰の場合相手を殺すつもりがないので甘い動きしかしませんでしたがヴァニラ・アイスのように非情な戦士だった場合は瞬時にターゲットに近づいてガオンで終わってしまうというあまりにも強すぎるキャラクターとなっていたと思われます。
もし億泰が賢かったら物語はすぐに終了していた?
作者の荒木飛呂彦先生は第3部の強敵ヴァニラ・アイスが嫌いだというコメントがあります。それはヴァニラ・アイスの性格を悪いキャラにしようというコンセプトの元に嫌いになったというのもありますがもう一つに能力が強すぎるあまりどうやって倒せば良いか、どやって決着を付けようとかかなり悩まされたことによるものだといいます。
そういう背景があり誕生したのが億泰というキャラクター。ヴァニラ・アイスと同レベルのスタンド能力を持ちながらも「頭が良くない」という理由で能力を持て余してしまう存在。
億泰が賢くないからこそジョジョ第4部の物語は面白くなり白熱した戦いが生まれたのもあると思います。
このパートでは億泰が賢かった場合についてまとめてみました。
仗助には負けない
ジョジョ第4部初期では敵として仗助の前に現れた億泰。
億泰の能力は不明でありましたが仗助が違和感を感じ取り「空間を削り取る能力」だと仗助は推理します。この発言に対して億泰はあろうことか自分の能力の詳細について話してしまう。
この能力を詳細に喋ってしまったことで仗助はザ・ハンドの物を引き寄せることもすぐに理解して植木鉢を引き寄せ自爆する未来も予想して勝利しています。
もし億泰が賢かった場合は能力について話すことなく身体能力ではクレイジーダイヤモンドには勝てないので当てるには時間がかかると思いますが引き寄せる能力によりクレイジーダイヤモンドのパンチを逸らすなどしてザ・ハンドの一撃必殺を当てていたと思われます。
そうした場合にジョジョ4部はすぐに終わっていたので億泰が賢くなくて良かった良かった!
吉良吉影を取り逃していない
吉良吉影のキラークイーン右手の能力であるシアーハートアタック。
熱に反応して自動追尾する爆弾であり承太郎と康一を苦しめた能力でありますが二人の頑張りにより吉良吉影と相打ちの形となって決着しました。
承太郎、康一、吉良吉影が相打ちとなり大けが状態の現場に登場した仗助と億泰は吉良吉影を見たことありませんでしたがスタンド使いであることを見抜き捕まえようとします。
ピンチになった吉良吉影は自分の右手を切り落とすことでシアーハートアタックを自由にして二人から逃げようとします。しかし仗助が右手を治すことで逆に右手を追いかけて吉良吉影を追おとしますが結局整形の能力を持つ辻の「シンデレラ」により完全に吉良吉影に逃げられるという内容になっています。
もしここで億泰が賢かった場合襲ってきたシアーハートアタックを一瞬でガオンしてすぐさま傷だらけで逃げる吉良吉影を追って捕まえていたと思われます。
そうした場合すぐにジョジョ4部が一件落着してしまっていたので億泰が出しゃばらなくて良かったです。
スーパーフライ戦は引き寄せるだけで終了
自称宇宙人ミキタカと仗助、億泰で鉄塔の中で暮らす謎の人物を発見。興味本位で近づいてみると吉良吉影の父である吉良吉廣(きらよしひろ)を見つけてしまいます。鋼田一豊大は吉良パパの手先であることが判明し、さらに鉄塔の中に仗助を閉じ込めようとしたことでバトルが始まりました。
億泰は基本的に全く戦闘に参加せず実況が多めとなり仗助とミキタカの二人で攻略し鋼田一豊大の心をへし折ることでこのバトルは決着しています。
もし億泰が賢かった場合鉄塔内を自由に駆け回る鋼田一豊大をガオンで引き寄せて勝負がすぐに決着していたと思われます。
億泰が戦闘に参加せず実況してくれて助かりました。
吉良吉影戦はあっという間に終了
川尻浩作として化けていた吉良吉影はバイツァ・ダストの輪廻から逃れようとした早人の頑張りにより仗助と億泰に正体がバレてしまいます。吉良吉影のキラークイーンは爆弾に関する能力であり触れられてしまうと発動するという情報は仗助たちに共有されていましたがそれ以外のものがありませんでした。
吉良吉影はとっさの思い付きで猫草との合わせ技である「空気弾」を生み出し一発目から億泰に当てることで致命傷を負わせてリタイアさせています。その結果仗助は一人となってしまい早人と仗助による協力プレイで吉良吉影の空気弾を攻略することとなってしまいました。
その後仗助の頑張りにより吉良吉影に接近することに成功してクレイジーダイヤモンドの一撃を浴びせるという激熱展開となった吉良吉影戦であり最後に登場したのが復活した億泰。
空気弾を浴びせられそうな仗助をザ・ハンドの能力により助けたことで吉良吉影戦が決着しました。
もし億泰が賢かった場合初見の空気弾をもっと慎重に対処しており少なくとも致命傷までは受けていなかったと思われます。そして最後の吉良吉影戦シーンである空気弾をガオンしてさらに猫草を奪うという決着が一発目の初手で繰り広げられていたでしょう。
「最も警戒すべきは承太郎ではなく、仗助ではなく億泰だった」というセリフが誕生していてもおかしくないほど億泰の復活は吉良吉影戦の勝負が決まる大きな一手となっています。
・空気弾が全く効かない
・猫草を奪う
こんなことをされてしまったら吉良吉影に勝ち目は全くありません。
億泰がリタイアしたからこそ生まれた仗助VS吉良吉影の激熱展開であり億泰がピンピンしていた場合はジョジョ4部はこんなに面白くなっていなかったでしょう。
億泰はそのキャラクターだからこそ愛される
億泰が賢かったら最強スタンドとして名前が挙がっていたであろう「ザ・ハンド」。億泰が非情で聡明な戦士だった場合は本当に手の付けられないスタンドだったでしょう。
しかしスタンド能力は持ち主の精神を反映したもの。バカでありながらも純粋で人情に厚い性格だったからこそ「ザ・ハンド」がスタンド能力として億泰に現れたのだと思われます。
億泰が賢かったら「ザ・ハンド」は生まれていない、賢かったらそもそも億泰は億泰ではない!億泰はこういうキャラクターだからこそ魅力的な愛されるキャラクターにまで仕上がったのです!
もし億泰が賢かった場合は第3部で登場したダービー兄弟のように弟が優秀であり弟が常に兄を見下すという関係になっていたのかもしれませんね。